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ART&CULTURE / 2026.05.28

深川麻衣×末永幸歩|世界をひろげるアートのミカタ

深川麻衣×末永幸歩|世界をひろげるアートのミカタ
深川麻衣×末永幸歩|世界をひろげるアートのミカタ
Photograph
Kei Matsuura(QUI/STUDIO UNI)
Styling
Miku Hara
HairMake
Aya Murakami
Text
ぷらいまり。
Art Direction
Kazuaki Hayashi(QUI/STUDIO UNI)
Edit
Seiko Inomata(QUI)
Produce
Shun Okabe(QUI)

アートに正しい鑑賞方法はない。でも、アートをもっと楽しむためのヒントならある。感じたことを自由に表現しながら新しい視点を探る「アウトプット鑑賞」を提唱する、『13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)の著者であり、美術教師でもある末永幸歩さんの鑑賞方法をゲストとともに実践し、いま注目の美術展をめぐる連載企画。
第五回のゲストは、女優の深川麻衣さん。学生時代に美術を学び、普段から美術館を訪問したり、イラストやグッズデザインなども手がける深川さんとともに、作品をじっくり見て、感じたことを書き出し、そこから短い物語を紡ぐ「アウトプット鑑賞」を体験しました

Index

作者の中迫梨恵さんとともに 作品を鑑賞

深川さんのアウトプットに対し、作者の中迫梨恵さんは、ご自身の制作は「描きながら見えてくるものを拾う」ようなものだと話します。

中迫:私は描き始めにテーマを決めるのではなく、描きながら見えてくるものを拾って、絵と会話するように作るようにしているんです。初めに女の人の横顔を描いて、その後どう進めていこうと考えた時に、人物が溶けているように見えたんです。

画面の中でも、はっきりとした境界をつくるのではなく、ひとつの風景の中に溶け込んでいくような… そんな絵にしたいなと考えながら進めました。

実はタイトルも、先に決めていたものではなく、描き進める中で自然に生まれた形から、「外皮っぽい」と感じてつけたものなのだそう。

深川:最初に「こういう絵を描こう」というものを再現するというよりは、描きながら足したり、決めていくんですね。

中迫:この作品の中で捉えたのは、広大な自然の中で横たわっている大きな人物のようなイメージですが、人物自身も山のような形にもなっていると思います。

絵を描く中で、何かひとつにイメージが固定されてしまうのではなくて、見る人によっていろいろな捉え方があると嬉しいなと思いながら描いています。

深川さんが、最初は「正面から見た顔のように見えた」というのは、中迫さんにとっても新しい発見だったようです。

中迫:私は「横顔」という意識が強かったので、それは新たな気づきでした。見る人によって自由な捉え方ができることを、絵の具が思い起こさせてくれる。それができたら、絵は本当に楽しいものになると思っています。