OTHER / 2024.05.15
ジェーン・スー&堀井美香がパーソナリティを務める人気Podcast番組『OVER THE SUN』。“互助会員”が集結したトークショーの模様をレポします‼︎(1/2)
コラムニスト/作詞家/ラジオパーソナリティとして活躍するジェーン・スーさんと、フリーアナウンサー/ナレーターの堀井美香さん。2人がパーソナリティを務める『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』は、2020年10月にスタートして以来、ユーモアとウィットに富んだトークでリスナーを惹きつけてやまないTBSラジオの人気Podcast番組です。そんな番組の世界観を詰め込んだ展覧会「OVER THE SUN PARK~私たちの花が咲いたよ~」が、3月30日(土)〜4月15日(月)まで心斎橋PARCOにて開催されました。会期中の4月7日(日)には、14FのSPACE14にてトークショーを実施。集まった“互助会員(リスナー)”たちを前に、ここでしか聞けないパワフルなやりとりを繰り広げました。今回は、大盛況に終わったトークショーのレポートとイベントの感想などを伺ったインタビューをお届けします!
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Edit&TextYuka Muguruma
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PhotoHaruka Kuwana
去る4月7日(日)、ジェーン・スーさん(以下:スーさん)と堀井美香さん(以下:堀井さん)がパーソナリティを務めるPodcast番組『OVER THE SUN』のトークショーが心斎橋PARCOで開催され、“互助会員”と呼ばれる熱狂的なリスナーが会場を埋め尽くしました。番組ロゴが描かれたタオルや手作りのうちわを持った来場者の姿も見られ、その人気ぶりがうかがえました。
2人がステージに登場すると、待ってましたとばかりに温かい拍手が会場を包み込みます。すると会場全体を見渡し、何かに気付いた様子の堀井さん。「後ろの横断幕を振ってる方……。あなた名古屋会場でもお会いしませんでしたか?」と驚いた表情。横断幕を掲げた女性は、それに応えるように「よくぞよくぞ大阪まで」と描いた横断幕をひらひらとはためかせます。スーさんがすかさずツッコみ、早くも笑いが起こっていました。
「今PARCOさんで『OVER THE SUN』の展覧会をやらせていただいてまして、皆さんもう行かれました?」とスーさん。年表や写真で番組の歴史を辿るコーナーや過去イベントなどで登場したアイテム&衣装の展示、堀井さんが思い描く夢の「喫茶ホリイ」が出現した「OVER THE SUN PARK」についてコメント。「私たちの何気ない言葉を具現化するPARCOさんの力は本当にすごい。クリエイティブってこういうことなのかと勉強になりました」と賛辞を送りつつ、「ただ私たちの寝言をよくぞここまで持ってきたと思うと背筋が凍るものがある」と語っていました。
東京、名古屋会場に次ぐ3都市目の開催となる心斎橋PARCOでの「OVER THE SUN PARK」。「『喫茶ホリイ』のメニューはその土地に合わせて変えていて、大阪は元気になれる幸せのミックスジュースを作っていただきました。とってもおいしいね」と堀井さん。
「ちなみに大阪以外からいらした方はおられますか?」と問いかけ、兵庫、横浜、香川と続き、札幌という互助会員が現れたところで、「お金をもっと有効に使いなよ!」とスーさん。「旅行の予定があってたまたまチケットが取れた」とのお話に、「“ついで”なのね。それは肩の荷が降りました。お金を返そうかと思った」と笑う堀井さん。「私たちは“ついで”でいいの。レジの横に置いてるひと口羊羹みたいな感じね」とスーさんが続け、早くも観客の心を掴んでいました。
まずは大阪の思い出話からスタート。スーさんと堀井さんはプロレス観戦のため大阪へ一緒に来たことがあるそうで、「大阪らしいものを食べて帰ろうって話になって、急ごしらえでタクシーの中で店を探したら、実は名古屋の手羽先の店だったのよね」と堀井さん。「私たち常に行き当たりばったりだから、予約とか全然せずに行ったら東京にチェーン店があってもおかしくないような名古屋の店に当たっちゃって」と2人らしいエピソードを披露していました。
そして話題はセルフケアへ。「以前はショートスリーパーでもいいかなって思ってたけど、最近はちゃんと寝るようにしています。体の不調が見つかったのもあって、寝るって本当に大事だなと思いました」と堀井さん。それに対し、「インスタでやってる月イチの質問コーナーで『眠りが浅いです』『寝付けません』っていうのがめちゃくちゃ多いの。睡眠の悩みって意外と多いのね」とスーさん。
健康や長生きの話をしていると、「この先仕事をしなくなって、肩書きも何もなくなる時がやってくる。そうなった自分を想像して、どうしようかなと思ったりする。」と堀井さん。そんな彼女に、「ウェルビーイングであることが大事なの」とスーさん。「気の置けない友達がいたりお金をかけずに楽しめる趣味があったり、読みたかった本がたくさんあったりすると、その後の時間もきっと楽しいよね。年老いて体が動かなくなってからの人生の方が長いんだから、何がそばにあれば自分が安らかに過ごせるかを見つける旅が“今”なのよ」。彼女の力強い言葉に、深く共感した方は多かったはず。
一通りトークをした後、互助会員さんからいただいたお便りのコーナーへ。すると、「2人が実践している自分のためだけのケアはありますか?」という質問が。「お風呂に浸かる時、粗塩を一袋とコンビニで売ってる米と米麹だけで作られた日本酒のミニパックを全部入れるとすっきりします。でもごめんなさい。これはどの美容家も勧めてない根拠のない話なの」とスーさん。堀井さんは、ヘアメイクさんに聞いたという小顔マッサージ術を話してくれました。
お便りを2通ほど読み終えたところで、終演時間が近づいていることに気付いた2人。「唐突に時間は終わる」というスーさんの言葉を合図にお便りコーナーを終え、「こういう時に躊躇すると人生の運を逃します」と最後の質問コーナーを迎えます。「今日誕生日なんです」という質問者も現れ、全員でハッピーバースデーの歌を合唱するという心温まるシーンもありました。
トークショーの締めの挨拶で、「皆さま、今日はよくぞよくぞ心斎橋PARCOまで辿り着きました。本当にお疲れさん」とスーさん。番組でもお馴染みの言葉に、会場には大きな拍手が響き渡ります。ラストは全員で記念撮影し、「それでは金曜日にまた来ます」とステージを後にしたスーさんと堀井さん。たくさんの笑顔が溢れたすてきなイベントとなりました。