ART&CULTURE / 2023.12.28
LIVE REPORT|心斎橋 PARCO3 周年記念音楽イベントをレポート!人気アー ティストによるライブの模様をCHECK‼︎(2/3)
「感謝をカオスに」を合言葉に、様々なイベントが開催された心斎橋PARCOの3周年。人気アーティストによるライブも多数実施され、大盛況のうちに幕を閉じました。今回は、11月22日(水)、23日(木・祝)、25日(土)に14FのSPACE14で行われた3つのライブをレポート。それぞれ個性の異なるライブの様子をチェックして!
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Edit& TextYuka Muguruma
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PhotoNoriko Uemura
01_加藤修平
11月23日(木・祝)に開催された『Lullaby - BAND-T POPUP #6 SPECIAL LIVE -』。“バンドTシャツから出会う音楽”をコンセプトに、ファッション性の高いバンドTシャツを集めたポップアップに連動したライブです。この日は、普段はバンドを軸に活動する3人のアーティストがソロで登場し、それぞれの世界観を詰め込んだ楽曲を披露しました。1人目は、NOT WONKのメンバーであり、ソロプロジェクトであるSADFRANKにも力を入れる加藤修平。
照明などの演出を極力減らし、暗闇の中で行われたライブ。ピアノとギター、時折響く口笛の音色、そして穏やかで深みのある声が優しく会場内を満たします。MC では、古着屋でボディを買って作っているというグッズ T シャツのこだわりに触れ、「今日は 4 枚しかないんですけど良かったらお願いします」と照れた様子で話していました。
Artist: 加藤修平
02_荒谷翔大
次に登場したのは、「寝る前に聴きたい曲」と称される“ベッドタイムサウンド”が特徴的な yonawo の Vo.荒谷翔大。素直で伸びやかな歌声がダイレクトに伝わるアコースティックギターの弾き語りでオーディエンスを魅了しました。
この日は、阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝を記念した御堂筋パレードが行われていた日でもありました。MC では、「阪神タイガースの優勝おめでとうございます。僕、サッカーやってたから野球詳しくなくてあんまりわからないですけど……」と話し始めたものの尻すぼみに。さらに、「今日の夜は福岡……あ、大阪に泊まって帰るのでゆっくりして行きたいと思います。トークぐだぐだでごめんなさい」と苦笑い。そのマイペースな話ぶりに、会場内の空気がふんわりほぐれていきます。
そんな MC もあってフロアは終始アットホームな雰囲気に包まれ、穏やかな歌声も相まって布団にくるまれているような安らぎを感じさせてくれました。
Artist: 荒谷翔大
03_下津光史
トリを任されたのは、神戸発のサイケデリックロックバンド・踊ってばかりの国のフロントマンである下津光史。熱狂的なファンも多い彼がステージに現れると、期待に満ちた拍手が沸き起こりました。
エッジィだけどどこかやわらかさのある個性的な歌声に、会場全体が惹き込まれていくのを感じます。「僕は尼崎で生まれてアメ村で育ったようなもんです。アルバイト先は心斎橋の『39 マート』でした」と大阪にまつわる思い出を語ってくれた下津。その後、「これは僕ら世代が失恋した時に心の支えにしていた曲です」と天才バンドの名曲「君が誰かの彼女になりくさっても」を歌い上げ、アレンジを効かせた切ないボーカルが心に染み入りました。
「今日も僕に歌う理由をくれてありがとうございます。この 3 組は会ったらウ ェイウェイ言える仲間なので、ブッキングしてくれて嬉しいです。明日から寒 くなるので、心と体の体調管理よろしくね」と感謝を述べつつフィナーレ。 会場全体に温かい余韻を残しながら幕を閉じました。
Artist: 下津光史