11 月 25 日（土）に行われた『PARCO MUSIC JAM』には、業界で注目を集める 4 組の若手アーティストが登場。1 組目の Czecho No Republic がステージに立つと、開始早々オーディエンスは総立ちになりこぶしを突き上げます。

軽快なバンドサウンドに武井優心とタカハシマイの伸びやかなボーカルが乗って、多幸感のあるハーモニーが生まれます。「今日は B2F のモニターにも配信でつながってるんだよね。PARCO3 周年おめでとうございます。みんな心を開いて一緒に遊びましょう！」とタカハシが呼びかけ、会場はますます熱を帯びていくのでした。

Artist： Czecho No Republic

フレッシュでみずみずしいサウンドにハスキーなボーカルを乗せて真っ直ぐな想いを届ける関西出身のスリーピースロックバンド・TETORA。「私たちは普段ライブハウスで活動していて、こういう場でやらせてもらうのは初めて。今日はみんなの心に染み込むようなライブをやりたいと思います」と語る Vo./Gt.の上野羽有音。

情熱がほとばしるエネルギッシュなパフォーマンスにオーディエンスは釘付け！彼女たちのひたむきな姿に心を打たれ、歓声を上げる人の姿も見られました。

 Artist：TETORA

3組目は、日本語で歌い上げる台湾発のロックバンド・ゲシュタルト乙女。ライブの冒頭、「私はお笑いが大好きなんです。ここは『M-1グランプリ』の予選会場でもあるから、憧れの芸人さんと同じステージに立てて嬉しい」と笑顔を浮かべるVo./Gt.のMikan。素直な言葉に会場内の空気が一気にやわらかさを増していきます。ちなみに彼女のいち押しはインディアンスだそう。

流暢な日本語のMCも去ることながら、特筆すべきはそのパフォーマンス。形式に捉われない実験的なサウンドと澄み切ったボーカル、そして繊細で文学的な日本語詞が唯一無二の世界観を描き出します。その様子を記憶に焼き付けるべく、オーディエンスは熱心に聴き入っていました。

最後の曲に入る直前、「みなさんと一緒に心斎橋PARCO3周年の曲を作りたい。一緒に歌ってもらえたら嬉しいです」と語りかけるMikan。彼女に続いてオーディエンスも歌を口ずさみ、一体感のある心地良いムードが会場全体を包みました。

Artist： ゲシュタルト乙女

ヘッドライナーを担当したのは、ソウル、ファンク、ロックなど幅広いルーツを持つメンバーで構成された6人組音楽集団・Billyrrom。『FUJI ROCK FESTIVAL’23』にも出演を果たした注目のバンドです。「あんまり経験したことない空間だから緊張してますが、今日はよろしくお願いします！」とVo.のMol。華やかさを感じる軽快なナンバーに自然と身体が揺れ、会場のボルテージがふつふつと湧き上がります。

低音から高音までパワフルに歌い上げるMolの歌唱力は圧巻のひと言。スロウで心地いいビートを刻んだかと思えば、キャッチーでダンサブルなナンバーを繰り出す……、そんな目まぐるしい展開から目が離せません。

終盤に差し掛かると、「ここでみんなの力を貸してほしい。曲に合わせてクラップをお願いします」と呼びかけ。徐々にアップテンポになるビートに合わせて、曲自体の激しさもどんどん増していきます。その様子を眺めつつ、「ありがとう。楽しいよ」とMol。フロアの興奮が冷めやらぬまま、ライブはエンディングを迎えるのでした。

Artist： Billyrrom

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Fin.