ART&CULTURE / 2025.07.12
LIVE REPORT & SNAP|注目のアーティストが集結!『心斎橋PARCO presents FM802 Rockin’ Radio!』の模様をプレイバック!(1/2)

去る6月28日に大阪城音楽堂で開催された『心斎橋PARCO presents FM802 Rockin’ Radio!』。“関西発”のオムニバスイベントとして毎年注目のアーティストが出演していますが、今年も錚々たるメンツが集結。OKAMOTO’Sにw.o.d.、Bialystocks、MONO NO AWARE、luv、Laura day romance、スーパー登山部(OA)というラインナップで、会場は最初から最後まで大盛り上がり。そんなライブの模様と、会場に集まったおしゃれさんたちのスナップをお届けします!
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Edit & TextAkihiro Maede
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PhotoNoriko Uemura

イベント当日の6月28日は超快晴という天候にも恵まれ、開場と同時にお客さんたちが詰めかけて、大阪城音楽堂はのっけからナイスなグルーヴが漂います。この日にPARCOの会員サービス『PARCOメンバーズ』に加入すると、限定パスシールがもらえるといった特典があったり、心斎橋PARCOの名物企画であるカレー大作戦やTANK酒場が出店していたりと、フード&ドリンクの援護射撃もバッチリ。暑さにも負けず、みんなで開演を心待ちにします。
オープニングアクトを務めたのは、音楽好きと山好きを気持ちよくさせる5ピースバンド・スーパー登山部。人気急上昇中の要注目なバンドだけあって、お客さんたちのテンションも一気に上がります。
最初に披露した「風を辿る」はトップソングでもあり、ボーカル・Hinaの伸びやかで柔らかな歌声と清らかで爽快なメロディが、この日の晴れやかな空と最高にマッチ。その後も「頂き」「樹海」などを歌い、お客さんたちをどんどん気持ちよくさせていくのでした。
次に登場したのがluv。ネオソウル、ジャズ、クラシックをルーツに独自の遊び心あふれるサウンドを形にする、関西発の新進気鋭の5人組です。結成してわずか2年ながらも、彼らの放つサウンドと世界観は唯一無二なものがあり、お客さんたちを引き込んでいきます。
「Fuwa Fuwa」から始まり、「Send To You」「Rear.」といったluvならではのグルーヴを体感できる人気ナンバーが立て続けに披露されるステージは、とてつもなくカッコイイ。大阪城音楽堂の熱量も、ますます上がります。
この日のMCは、FM802 DJの板東さえかさんと田中乃絵さん。暑さを吹き飛ばす軽妙なトークや出演アーティストとのエピソードトークに、ステージの合間にも楽しい時間が流れていました。ヘビーリスナーの方も多く、観客席からはいろんなエールも。
そして、Laura day romanceが登場。偽りなく胸に届く言葉と、インディロックとポップスを繋ぐようなサウンドで人気を集めるバンドだけに、この時間を聴き逃すまいとお客さんたちもグッと前のめりな感じに。
「プラットフォーム」「heart」「渚で会いましょう」など、ボーカル・井上花月の美しく浸透していくような歌声に包まれると、会場の雰囲気も一段と澄み渡り、空の青さもさらに増した気がします。そんなローラズのステージは、心地よさそのものだったと思います。
続いて圧巻のステージを披露したのが、神戸発の3ピースバンド・w.o.d.。「STARS」をはじめ、「あばく」「バニラスカイ」など、現代の音楽シーンにグランジサウンドを奏で続ける彼ららしい楽曲のオンパレードに、会場もヒートアップ。
ボーカル&ギター・サイトウタクヤの時に感情的にシャウトする歌声と重厚かつ生々しいサウンドが混ざり合い、とてつもなく濃密な時間に。汗なんか気にせずに熱狂するお客さんたちの様子が、とても印象的なステージとなったのでした。
そんなアツいステージをさらに着火させて盛り上げたのは、MONO NO AWARE。「みんなで一緒に水分補給タイムにしましょう」とお客さんも気遣いつつ、多彩なバックグラウンドを匂わせながら表現するポップなサウンドで、会場をロックしていきます。
「もうけもん」「風の向きが変わって」といった独自のメロディラインを奏でる楽曲や、言葉の強さが光る「東京」など、さすがのパフォーマンス。ポップミュージックのエースとしての力を、みんなが体感できる時間となりました。
まだまだ暑い日差しが照りつける中、OKAMOTO’Sがステージに登場すると、会場の熱量も一気にアップ。メジャーデビュー15周年を迎え、名実ともに日本屈指のロックバンドである彼らのステージは、最初に披露した「青い天国」から最高潮に。
ボーカルのオカモトショウ、ギターのオカモトコウキ、ベースのハマ・オカモト、ドラムのオカモトレイジそれぞれの個性が際立ち、「ありがとう」「90’S TOKYO BOYS」などの人気曲を披露しながら、まさに会場もお客さんもOKAMOTO’Sの世界に染まるようなステージに。
そして盛り上がり続けた『心斎橋PARCO presents FM802 Rockin’ Radio!』も、いよいよラスト。トリを務めたのは、独自のサウンドアプローチで人気を博すBialystocks。懐かしさと新しさがクロスオーバーしたり、メロディアスだけどオルタナティブだったりと、その変幻自在とも言えるサウンドに、お客さんみんなが酔いしれていきます。
日も暮れはじめた夕刻ともシンクロし、「灯台」「Over Now」「雨宿り」といった名曲が奏でられると会場のグルーヴもさらに増していきます。アンコールでは「Upon You」を披露して、お客さんたちの胸の高鳴りも果てしない感じに。そうして最後まで最高なステージは、大きな拍手と名残惜しさとともに終演を迎えるのでした。