―今後の展開として、例えばANDYも長野で描かれると変わってくるかもしれない？

松本：ANDYはアメリカで生まれたので、その背景が強いんですが、日本で描く機会が多くなってきたので変わってくるだろうなとは思いますね。それは僕の人生次第かな？ 実はテイストもちょっとずつ変わっているんです。キャラクターってレギュレーションが多いものですが、自分のシリーズに関してはあえて固定しなくてもいいし、ブレーキをかけ過ぎなくて良いかなと思っています。

―では最後に、あらためて今回の『Fun!』展は老若男女問わず、見る角度でいろんな楽しみ方ができそうですね。

松本：そうですね。これまでアートにあまり触れてこなかった人でも面白さをみんなで共有できれば嬉しいなと思います。

―もし松本さんが、他人の目線でこの展示を鑑賞したなら、どう感じると思います？

松本：面白いな！と。美術館やギャラリーではなくて、こんな場所でこんな展示もありなんだ、って思うかな。気楽な気持ちで見られるという意味で。アートか？ イラストか？ デザインか？をあまり考えずに見てもらえたら嬉しいですね。

―ご自身でカテゴライズされないのはなぜでしょう？

松本：僕自身、アートはこうでなければいけない、と考えて悩んでいた時期もあったんですけど、最終的には自分が良いと思ったものを描いて展示することだけに専念して、気持ちを切り替えることができたんです。だからどう思ってもらっても良いので、この世界観を楽しんで欲しいですね。