ART&CULTURE / 2024.11.12

EVENT REPORT | DOMMUNE×SHINSAIBASHI PARCO SPECIAL PROGRAM 2024 「石岡瑛子とPARCOの広告55年史」で語られたトークをプレイバック!(4/4)

EVENT REPORT | DOMMUNE×SHINSAIBASHI PARCO SPECIAL PROGRAM 2024 「石岡瑛子とPARCOの広告55年史」で語られたトークをプレイバック!

心斎橋PARCO4周年イベント「PARCO CHAOS JAM’24」の目玉コンテンツの一つとして、10月10日&11日の2DAYSに渡って開催されたDOMMUNE×SHINSAIBASHI PARCO SPECIAL PROGRAM 2024。

初日は「石岡瑛子とPARCOの広告55年史」、2日目は「聴覚メディアの音楽史/身体メディアの音楽史」という見どころ、聴きどころがたっぷりの内容に、たくさんのオーディエンスが集まっていました。

今回のFeaturesでは、初日の模様に密着!

PARCOの広告を多数手がけ、その大半が不朽の名作として語り継がれている石岡瑛子さんについて語り尽くす、とても貴重な回となりました!

  • Edit & Text
     Akihiro Maede
  • Photo
     Hiroto Yamamoto

トークが盛り上がる中、MAXINE氏の娘であり、モデルとして活躍しながらテクノDJとしても世界的な名声を高めているELLI ARAKAWAも登壇。モデルデビューのきっかけとなったエピソードをはじめ、石岡さんと一緒に旅行した時の思い出やアートを教えてもらっていた話など、また新たな一面から石岡瑛子という人間を深掘りする展開になっていきます。

他にも、今も名作として語り継がれている1977年の広告は、インド、スーダン、エチオピアを巡って現地の女性たちを撮影していたそうですが、インドでは撮影の了承を得るために3週間粘って男性たちに交渉したという制作の裏側が聞けたり。

1979年のCMではこれまで15秒にこだわっていた尺が、1分30秒になったのは、何か心境の変化があったのかもしれないという考察があったりと、語っても語り尽くせないのが、石岡瑛子さんの魅力。

最後に、石岡瑛子という存在について聞かれた時、MAXINE氏はこのように話しました。「瑛子は、ネバーストップなの。そして、好きなこと、好きな仕事をしていたから元気だったと思う」と。“ネバーストップ”、まさにこの言葉通りの熱情が、彼女の作品の根底にあるのだとオーディエンスみんなが再確認でき、第二部はお開きとなりました。

DOMMUNE×SHINSAIBASHI PARCO SPECIAL PROGRAM 2024「石岡瑛子とPARCOの広告55年史」の第三部は、「Dedicated to EIKO ISHIOKA」をテーマにELLI ARAKAWAによるDJタイムに突入。サイケデリックかつヒプノティックな彼女のスタイル、そして敬愛する石岡さんへの想い込めたセットにフロアは盛り上がり、この日のパーティーはフィナーレを迎えていくのでした。

 

およそ4時間に渡って語られた「石岡瑛子とPARCOの広告55年史」。トークの冒頭にも話されていた「石岡瑛子 I デザイン」展は、12月1日まで兵庫県立美術館で開催されていて、PARCOコーナーもあるのでぜひ足を運び、彼女が手がけた色褪せない作品をご覧になってください!!